モトコの迷走日記

迷走:定まった道筋・進路を通らず不規則に走ること。

凶暴な先生の奥ゆかしい思い出

f:id:motoko21:20210909161732p:plain

新学期は登校 or オンライン or 併用 かを選んで

授業を受けている。

感染させたくないが、

オンラインで子どもがちゃんとやれるのか、

親の悩ましい選択じゃないでしょうか。

 

うちは併用を選びました。

オンラインだけだと

どうしても休日モードになってしまう危険が。

 

行ったり行かなかったりだと給食がもったいないと思い

給食は「一旦止める」を選択。

しかし、子どもがお弁当持参で登校した日、

「ご飯がすごく余ってたよ」と。

「止める」を選択したところで、

急な調整はできないんだろうな。

非常に胸が痛い...。

 

 

給食の余ったご飯。

このワードから思い出すことがあります。

 

私が小学校の頃、

担任の女の先生がめっちゃ凶暴だったのですが、

給食のご飯が余ると、

あらかじめ持参した塩で塩おむすびを作り、

のり(味付けのりだったかもしれない)をつけて

「お前ら、食べー」(←女性です)と言って

すでに食べ終えた子数人に配っていた。

 

みんな食べ終わったはずなのに

そんなふうにおむすびを勧められると

のりのいい香りも手伝って

なんか食べたくなる。

 

忘れ物常習犯の子を怒鳴って

家まで取りに行かせた先生。

(その子が戻る頃には授業終了...)

 

友達の顔を踏んだ男子の頭を

自分の上履きを脱いで叩いた先生。

 

掃除をサボる輩を

先生用のでかい三角定規で順番に叩いた先生。

 

怒号とヴァイオレンスのエヴリデイ。(←小学校です)

昔は平和だったな、

ある意味。

 

そんな先生が

「あんたらおむすびにしてやると食べるんだねえ」と

ご飯が余った日は、いつもおむすびを作ってくれて

徐々におむすびの人気も上がっていった。

 

そのおむすびは途中からちょっと小さめになって

より多くの子に配られるようになったけど、

それでもその幸運にありつけるのは、

多くて7〜8人くらい。

 

私は食べたことがない。

 

もったいない、だけで作っていたんじゃないように思う。

みんなも、もったいなくて食べてたわけじゃないと思う。

 

友達の女の子が

先生のうちに遊びに行くから、

一緒に行こうと誘ってくれた。

先生は意外なほどあっさりOKを出して

5人で先生の一人暮らしのアパートにいった。

 

きっちり片付いた小ぎれいな部屋に

今までの教え子が渡したと思われる

手作りのものがいろいろ置いてあって

先生の「叩き専門」のイメージがきゅっと小さくなってしまった。

(なくなってはいない。)

 

イメージなんて...。

いつも全部知ってるわけじゃない。

先生は凶暴にして奥ゆかしい。