凶暴な先生の奥ゆかしい思い出
新学期は登校 or オンライン or 併用 かを選んで
授業を受けている。
感染させたくないが、
オンラインで子どもがちゃんとやれるのか、
親の悩ましい選択じゃないでしょうか。
うちは併用を選びました。
オンラインだけだと
どうしても休日モードになってしまう危険が。
行ったり行かなかったりだと給食がもったいないと思い
給食は「一旦止める」を選択。
しかし、子どもがお弁当持参で登校した日、
「ご飯がすごく余ってたよ」と。
「止める」を選択したところで、
急な調整はできないんだろうな。
非常に胸が痛い...。
給食の余ったご飯。
このワードから思い出すことがあります。
私が小学校の頃、
担任の女の先生がめっちゃ凶暴だったのですが、
給食のご飯が余ると、
あらかじめ持参した塩で塩おむすびを作り、
のり(味付けのりだったかもしれない)をつけて
「お前ら、食べー」(←女性です)と言って
すでに食べ終えた子数人に配っていた。
みんな食べ終わったはずなのに
そんなふうにおむすびを勧められると
のりのいい香りも手伝って
なんか食べたくなる。
忘れ物常習犯の子を怒鳴って
家まで取りに行かせた先生。
(その子が戻る頃には授業終了...)
友達の顔を踏んだ男子の頭を
自分の上履きを脱いで叩いた先生。
掃除をサボる輩を
先生用のでかい三角定規で順番に叩いた先生。
怒号とヴァイオレンスのエヴリデイ。(←小学校です)
昔は平和だったな、
ある意味。
そんな先生が
「あんたらおむすびにしてやると食べるんだねえ」と
ご飯が余った日は、いつもおむすびを作ってくれて
徐々におむすびの人気も上がっていった。
そのおむすびは途中からちょっと小さめになって
より多くの子に配られるようになったけど、
それでもその幸運にありつけるのは、
多くて7〜8人くらい。
私は食べたことがない。
もったいない、だけで作っていたんじゃないように思う。
みんなも、もったいなくて食べてたわけじゃないと思う。
友達の女の子が
先生のうちに遊びに行くから、
一緒に行こうと誘ってくれた。
先生は意外なほどあっさりOKを出して
5人で先生の一人暮らしのアパートにいった。
きっちり片付いた小ぎれいな部屋に
今までの教え子が渡したと思われる
手作りのものがいろいろ置いてあって
先生の「叩き専門」のイメージがきゅっと小さくなってしまった。
(なくなってはいない。)
イメージなんて...。
いつも全部知ってるわけじゃない。
先生は凶暴にして奥ゆかしい。