モトコの迷走日記

迷走:定まった道筋・進路を通らず不規則に走ること。

仕事振り返り_始末の付け方について

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10ヶ月間の専業主婦を経て

8月終わりから今の仕事を始めた。

高齢者マンションの掃除とゴミ捨て(誰でもできる)。

機械室のメンテナンスがちょっと(誰でもできる)。

 

自分にとっては諸々ちょうど良く、

いやぁ今回も "私の生き方や生活を見守る" 神様ありがとう!という感じ。

現場はスタッフ3人で回してる。

上司はたまに来るくらい。

平日は2人体制、土日祝は1人体制。

タイムカードなし。

暇でも終業時間までは帰れない。

基本的に残業なし、というか認められない。

掃除なんて、いくらでも手抜きできるし、いくらでも丁寧にできるから。

そのバランスを考えて、時間内に終えることが一番大事。

(一人体制の日に限って、残業を申請する人も約1名いる)

 

誰にでもできる仕事だけど、

続けられるかどうかは、また別。

 

窓もなく、TVもなく、スマホの電波も入らないような休憩室。

だんだん落ち着く空間になりつつある。

 

必要な人のために、

建物内に別途、多目的トイレがある。

掃除に行くと結構派手に汚れている。

汚し方で点を競っているのかと思う。

ゴミ箱があるのに、

床に直接オムツが捨ててあったりする。

子どものじゃない。

このマンションに子どもはいない。

 

やっと大浴場の掃除を終えて、

掃除用具をカートで運んで戻ってくると

その隙に中のトイレがさっそく使われていて、

大惨事になっていたことがある。

(マンションだから、当然各住戸にトイレはあるし、

大浴場は使用時間外は本当は使えないのだが...)

大惨事を引き起こした張本人は、そそくさと靴を履いて

私には目を合わせないようにして出て行った。

 

脱衣室の洗面台は必ずと言っていいほど

染髪したあとで汚れている。

仕事を開始して以来、汚れてない日がない。

私たちがきれいにする。

目の前に「染髪はご遠慮ください」の張り紙あり。

 

ゴミの回収に行くと

紙くずと一緒にワインのビン。

(分別されてないものとしては一番マシなパターン)

竹串の突き出た生ゴミの袋。

洗わないまま、袋にも入れずに出されたトマトソースの缶がいくつも。

(缶はこのマンション内のレストランから出たゴミ)

 

人は必ず歳を取るけれど

必ず「大人」になるわけじゃないということだ。

誰だって、自分に関わりのないことには無関心。

「人にやってもらう」っていうより

「高いサービス料払ってるんだから」っていう気持ちの方が

強いんだろうな。

 

トイレ(自分ちのじゃないよ)の使い方とか、

ゴミの捨て方がその人を語るなあ。

ゴミの捨て方がその人の心根に繋がってる。

始末の付け方こそが。

 

「一瞬でも自分がお世話になったものとのサヨナラの仕方」と考えると

おおっ!

トイレもゴミも

いつもと違うものに見えてくるぜ!

 

 

この仕事はルーティーンの繰り返しだけど

慣れてしまった方がいい部分と

慣れてはいけない部分がある。

頭のどこか、心のどこかに

常に冴えた部分を持ち続けたいと思う。

自分が歳を取っても。

 

いや、そうは思っているけれど、

でも歳を取るって、とても過酷なことなのかも。

 

 

私たちに会うと

「いつもお世話になります。ありがとうございます」と

深々と頭を下げるおばあさん。

13時の一番風呂を楽しみにしている。

5分遅れて開錠したら、にらまれたそうだ。

 

そこは遅れちゃいけない。