モトコの迷走日記

迷走:定まった道筋・進路を通らず不規則に走ること。

ぶっちゃけそれってどっちでもいいよねって言いたい時

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本棚から何年か前の

子どものラジオ体操カードが出てきて、

同時に思い出したことがある。

 

真面目すぎるというか融通が効かない人というのは

もちろんいいところもあるんだけれど、

その、ちょっと、困るぅ...

っていう出来事を思い出した。

 

さらに責任感が強くて、積極的で、

わりかし暇、だったりすると

いや、もちろんいいところだってあるんですよ!

けど最悪だ。

 

コロナ禍以前。

育成会を担当することになった母親たちの集まり。

最後に夏休みのラジオ体操当番を決めて、

そんじゃ終わりにして帰りましょうかとなった時、

「ラジオ体操の時、私たちは前に出て子どもの方向くの?

それとも背中向けるの?」

とTさんが聞いた。

「好きにすれば」と私は思ったが、

それは私の性格が適当すぎる故かとも思ったので黙ってた。

 

「子どもの方向けばいいんじゃない?」

「でもそうすると体の動きが左右逆になる」by T

「じゃあ背中向ける?」

「なんか冷たい感じがする」by T

「............」

「私たち責任者でもあるし、お手本でもあるでしょ?」by T

 

この時私を含めTさん以外の全員が

「そんなんどっちでもいいから早く帰ろうぜ」と

思ってたはずだ。

これから買い物に行くのだ。

下の子のお迎えがあるのだ。

持ち帰った仕事があるのだ。

 

しかし一人だけ立ち上がらず

真剣に悩みこむ様子のTさんに

誰も何も言えない。

 

さっさと終わらせたいために

Tさんのばかばかしくも切実な悩みを解消すべく

適当に案を出してみるも

「そしたら左右逆の動きを覚えないといけないじゃん」等

ことごとく納得いかない様子。

覚えろよ!

 

「できる人に任せちゃったら?」と言おうかと思ったところ、

「子どもたちだって誰もそんな真剣にやってないからっ!!」

とSさんが。

 

凍る。

「標準的」な人々は凍る。

 

Tさん、泣き出すのか、怒り出すのか?

と思いきや「そっか」とひと言。

はあ?

一同、無事帰宅の途へ。

 

実際のラジオ体操でも

母親たちの存在を気に掛ける子どもなんていなかった。

どっち向こうが大差ない。

いようがいまいが関係ない。

責任者とかお手本とか知らんがな。

体操してスタンプもらって帰る。

 

不毛な会議が起こっているときは

みんなそれに気づいているけど

壊すことができない。

誰か壊してくれないかなって思ってたりする。

 

できることなら、

誰もイライラすることなく、決めること決めてしまいたいけど

Sさんの若干トゲを含んだ声色が

効いた気もする。

 

とにかく面倒くさい。

母親同士の集まりがというよりも

要するに

時間の流れ方が異なる人との付き合いは厄介だ。