モトコの迷走日記

迷走:定まった道筋・進路を通らず不規則に走ること。

ディカプリオ「ボーイズライフ」を途中から観た

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いつもなら朝9時のNHKニュースを見たら、

テレビは消してしまうのだけど

(9時まではつけておかないと、家事をやりつつ寄り付きを見逃してしまう)

今日はつけっぱなしにしてしまい、

一段落してチャンネルを変えてみたら

ディカプリオの「ボーイズライフ」やってた。

 

デビュー作だったか。

短髪にやや丸顔。

タイタニックよりもさらにあどけないディカプリオには、

まだ色気なんてものはなく。

 

ゴーマンな養父(ロバート・デ・ニーロ)に日々打ち負かされる

不良少年トビーは終盤、

そのオヤジを殴り倒して家を出て行く。

母と。

 

抑圧された者たちの反旗を翻す話が、私は好きだけれど

これは「戦う」というより「逃げる」に近いけど、

まあいいじゃないか。

逃げるべき時に全力で逃げるのは、

とっても大事なことだ。

自分を防衛できるということだから。

 

それに引き換え、暴君デ・ニーロのセリフ。

「俺を残して行くのか!

俺はどうすればいいんだ!」

どうすればいいんだ、ときたもんだ。

力を誇示したい人は、誇示できる相手がいないと生きていけない。

 

だけど、若いっていいよね。

その体ひとつで、他になんにもなくたって

どうにでもなりそうな気がするものね。

 

バカにされたら悔しいし、

殴られたアザは痛々しいけど、

悲壮感がない。

 

悲壮感がない。

 

思わず繰り返しちゃった。

 

今、映画のデ・ニーロの年齢に近くなったディカプリオ。

私はたいして観てないんだけど、

きっと悲壮感の滲み出た役柄もあるんだろう。

 

人はいつまでも、ジャックではいられない。